映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』ネタバレ考察|ヨンドゥの口笛と「父」の意味を解説

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映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』のパッケージビジュアル

父親は、血がつながっていれば「父親」なのでしょうか。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』は、ド派手な宇宙戦争と70〜80年代のヒット曲に乗せて、その問いを投げかける映画です。冒頭で踊る小さなグルートに思わず笑い、最後まで観届けたとき、あなたの「家族」の定義も少し変わるかもしれません。

この記事では、ネタバレなしの入口から、ネタバレありの核心まで順番にひもといていきます。

宇宙一お騒がせなチームが帰ってきた!基本情報とあらすじ

公開
2017年(日本公開:5月12日)
監督・脚本
ジェームズ・ガン
上映時間
136分
主なキャスト
クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、デイヴ・バウティスタ、ブラッドリー・クーパー(声)、ヴィン・ディーゼル(声)、カート・ラッセル、マイケル・ルーカー

銀河を救ったことで一躍有名になった「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」。しかし、口を開けばケンカばかりの落ちこぼれ集団であることは相変わらずです。依頼されていた高価なバッテリーを、ロケットがこっそり盗んだことで、金色の種族ソヴリンから猛追を受けることになります。

絶体絶命のピンチを救ったのは、エゴという謎の男でした。彼はピーターの実の父親であり、神に近い力を持つ存在だと明かします。ピーターのルーツが明らかになる一方で、その裏には宇宙を揺るがす秘密が隠されていました。

【ネタバレ】結末までの全ルートを徹底解説

ピーターのルーツを巡る旅と、チームの絆が試される結末までの全容を解説します。

  1. 実父エゴとの再会と、野望の露呈
    ピーターはエゴの星で自分の力を知り、父との時間に喜びを感じます。しかし、エゴの真の目的は、宇宙を自分の分身で満たすことでした。さらにエゴが、ピーターの母の死に関わっていたことが明かされ、父子は決裂します。
  2. ヨンドゥとロケットの投獄と反撃
    ヨンドゥは、ピーターをエゴのもとへ連れて行く任務を果たさず、自分の手で育ててきたことを明かします。その後、ラヴァジャーズの一部が反乱を起こし、ヨンドゥはロケットやグルートと同じ牢に入れられます。グルートとクラグリンの助けで脱出し、ヤカの矢で反撃に出たヨンドゥは、ガーディアンズと合流します。
  3. エゴの撃破と、ヨンドゥの最期(結末)
    仲間たちはエゴの星の核に爆弾を仕掛け、エゴを倒します。崩壊する星から脱出する際、宇宙服は1つしか残っていませんでした。ヨンドゥはそれをピーターに託し、自らは宇宙に残ります。ラストでは、ラヴァジャーズの仲間たちがヨンドゥを見送る葬儀が行われます。
【徹底考察】なぜヨンドゥの死はこれほど泣けるのか|矢と口笛に込められた「本当の父親」の意味

ヨンドゥは、ピーターをエゴに引き渡す任務を放棄し、自分の手で育てる道を選びました。エゴが「神に近い力を持つ実の父」であるのに対し、ヨンドゥは不器用で泥臭い、等身大の父親だったからです。

口笛で操られる矢が夜空に光の軌跡を描くイメージイラスト
口笛で操るヤカの矢のイメージ(オリジナルイラスト)

ヨンドゥの武器であるヤカの矢は、口笛で操ります。手で扱うのではなく、音で意思を伝える道具です。言葉が不器用だった男が、最後に宇宙服を託すという行動で愛情を示した点に、この物語の核心があります。

ヨンドゥは最期にピーターへ、血のつながりだけでは父親にはなれないという趣旨の言葉を残します。この言葉は、父性とは何かを問う本作のテーマを象徴しています。

知れば知るほど沼にハマる!3つの視点

1. 「父親は一人では決まらない」:ピーター、エゴ、ヨンドゥを比べて見えたこと
本作は「父性とは何か」を問いかけます。血のつながりを持つエゴと、ピーターを育て続けたヨンドゥ。大人世代にとって、「自分を本当の意味で育ててくれたのは誰か」という問いは、『そして父になる』や『バケモノの子』にも通じるテーマです。

夕暮れの丘で大小二つの影が寄り添うイメージイラスト
血縁を超えて寄り添う、大小二つの影のイメージ(オリジナルイラスト)

2. 似た者同士として共鳴する:ロケットとヨンドゥ
牢の中で、ロケットとヨンドゥは互いが似ていることに気づきます。周囲と距離を置きがちな二人が、少しずつ心を開いていく過程は、『グッド・ウィル・ハンティング』で、傷を抱えた主人公が心を開いていく姿とも重なります。

3. 「Awesome Mix Vol. 2」が語る感情
冒頭、「Mr. Blue Sky」に乗せてベビー・グルートが踊るシーンは、本作の多幸感を象徴しています。ピーターが亡き母から受け継いだカセットテープという設定のもと、音楽は物語の感情を支える役割も担っています。

評価は概ね高いが、前作との違いに分かれる声も

批評サイトRotten Tomatoesでは85〜86%前後、Metacriticでは67〜70点前後と報じられています。前作(Rotten Tomatoes 91%前後、Metacritic 76点)よりは少し低めですが、概ね高評価の作品です。試写会の観客評価は、当時のマーベル作品の中で最高水準だったと報じられています。(数値は時期により変動します。)

一方で、批評家からは次のような指摘もあります。

  • 前作の新鮮さに比べると、お約束的な展開が目立つという見方(ハリウッド・リポーターの批評の要旨)。
  • 前作より娯楽性は強いが、前作ほどの鮮烈さはないという評価(プレイリストの批評の要旨)。
  • エゴという父親像が加わって物語が重くなった分、テンポに課題があると指摘する声もあります。

最後に:私にとっての本作

誰もが何かしらの欠けたところを抱えています。それでも寄り添い合う姿は、本作の大きな魅力です。血がつながっているかどうかだけで家族が決まるわけではないと、そっと教えてくれる一本です。

「血がつながっているから家族なのではない。お互いのかけがえのなさに気づいたとき、そこがあなたのホームになるのだ。」

FAQ:気になる疑問を解消!

Q. エンドロール後のシーンには何が描かれていますか?

ヨンドゥの矢を、部下のクラグリンが受け継ぐ場面が描かれています。ヨンドゥの存在が次の世代に引き継がれたことを示すシーンです。

Q. 前作を観ていなくても楽しめますか?

単体でも楽しめますが、前作を観ておくと、キャラクター同士の変化をより深く感じられます。

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