【ALWAYS 続・三丁目の夕日】涙、再び。三丁目に戻ってきた感動の続編
昭和34年、東京オリンピックを前に揺れ動く三丁目の人々。
笑いと涙のその先に、“家族”と“未来”を描いた心震える名作ドラマの続編。
ざっくり要約
- 前作から1年後、再び三丁目の人々の物語が動き出す
- 淳之介との絆、新たな命、未来への希望が交差
- 昭和ノスタルジーとVFXの融合が圧巻

ALWAYS 続・三丁目の夕日
主要キャスト
- 吉岡秀隆(茶川竜之介)
- 堤真一(鈴木則文)
- 小雪(石崎ヒロミ)
- 堀北真希(星野六子)
- もたいまさこ(たまえ)
- 須賀健太(古行淳之介)
- 三浦友和(川渕医師)
- 薬師丸ひろ子(川渕夫人)
あらすじ(ネタバレなし)
昭和34年、東京オリンピックを6年後に控え、活気を増す東京・三丁目。
駄目作家・茶川は淳之介と共に暮らすも、養育問題で葛藤を抱える日々。
一方、鈴木家では六子の成長や、ヒロミの妊娠という新たな変化も。
小さな町の人々が、それぞれの希望と葛藤を抱えながら“未来”へと歩き出す──。
目次
映画のポイント|『ALWAYS 続・三丁目の夕日』を200%楽しむ注目ポイント
-
昭和の“成長”と“変化”を描く続編の力
東京タワーの完成が、新たな時代の幕開けを告げる。
前作では建設中だった東京タワーがついに完成し、高度経済成長期へ向かう日本の希望と不安が映し出されます。
“あの頃の空気”を、リアルなCGと細部の美術で再構築。 -
家族の“かたち”が静かに心を打つ
血縁よりも大切な、心のつながり。
茶川と淳之介、ヒロミとの関係性の深化が本作の軸。
一緒に暮らすとは、何を意味するのか?を優しく問いかけてくれます。 -
堀北真希が演じる六子の成長が眩しい
夢を抱きながら、強くなる少女。
上京して1年、少しずつ“東京の風”に慣れた六子。
純粋さと芯の強さを併せ持つ姿に、誰もがエールを送りたくなるはず。 -
鈴木家に訪れる“新たな命”のドラマ
笑顔と涙がこぼれる家族の物語。
妊娠が発覚するヒロミと、それを支える鈴木家の面々。
家庭の小さな喜びや戸惑いが、あたたかな余韻を残します。 -
“過去を描いて、未来を想う”名続編
昭和を描きながら、現代にも通じるテーマを内包。
技術革新や人間関係の変化の中で、変わらない“人の温もり”を描ききった一作。
ノスタルジーを超えて、今を生きる私たちに響く物語です。
技術ハイライト
- 映像美:VFXで再現された昭和の東京。夜景や雨の表現も圧巻。
- 音楽:佐藤直紀のスコアが、感動と静けさの緩急を演出。
- 演出:“間”を大切にした山崎貴監督の語り口が、登場人物の息遣いまで伝える。
『ALWAYS 続・三丁目の夕日』を200%楽しむ5つの提案
🏠 “1年後の三丁目”を観察しよう
前作から1年が経ち、街並みにも人々にも微妙な変化が。
看板の変化、通行人の服装、工場の風景など、時の流れを感じさせる演出が随所に散りばめられています。
同じ場所でも“時間”が経つとこう変わる…そんな視点で観るとより深まります。
📖 茶川と淳之介の“親子以上の絆”を感じる
ただの同居人から、親子のような関係へと深まっていく二人の時間。
ぶつかり合い、泣き笑い、手を取り合うその変化に、心を打たれずにはいられません。
セリフだけでなく、仕草や間の“沈黙”にも注目を。
👶 新しい命がもたらす“日常の尊さ”を感じて
ヒロミの妊娠を通して、家族のかたちがまた一歩変わっていきます。
未来への希望、不安、喜びがぎゅっと詰まったエピソードは、静かで温かい名シーンの連続。
あなたの心にも、じんわりと沁みてくるはずです。
🌉 夜のシーンは“光と影”で語る
電灯に照らされた商店街、静かな川辺、家の灯り――
映画の後半に増える“夜”の描写は、登場人物たちの心の深層とリンクしています。
山崎監督ならではの光の使い方に注目してみてください。
📝 エンドロールまで“物語”が続く
本作のエンドロールは、ただの締めくくりではありません。
写真、音楽、静かなカットに込められた“その後の三丁目”が描かれます。
席を立たず、最後の最後まで三丁目の物語に浸りましょう。
🔥注目レビューPick
「続編なのに、こんなに泣けるとは…」
前作を超える“沁みるドラマ”
再会の喜びと、新たな別れに胸がギュッとなった。
続編というより“もう一度会いに行く映画”です。
「懐かしいのに新しい。これは映画の魔法」
CGじゃなく“記憶”を再現してる
昭和の街並みがまるで本物みたいで驚いた。
自分の記憶の中にもあったような気がするから不思議。
「須賀健太、やっぱり天才」
子役とは思えない“間”の演技
茶川との親子のような関係が本当に泣ける。
目線ひとつで気持ちが伝わるってすごい。
「家族じゃないのに、家族みたい」
“心のつながり”がテーマ
ヒロミや淳之介との関係に、温かい涙がこぼれた。
家族って、こういうことなんだなと思えた。
「音楽の力をここまで感じたのは久しぶり」
佐藤直紀のスコアが最高すぎる
泣くタイミングで流れるあの旋律…反則です。
映像と音楽が一体になって心に届く映画。
「昭和の夕日が、今の私に沁みた」
懐かしさは“時代”じゃなく“気持ち”
昭和を知らないのに、どこか懐かしいのはなぜ?
心に夕日が差すような、あたたかい映画でした。
「三丁目って、帰りたくなる場所だよね」
シリーズで一番好きかもしれない
何が起きたわけじゃないのに、ただただ良かった。
またいつか“帰って”来たくなる映画です。
ラストシーン考察|『ALWAYS 続・三丁目の夕日』が描いた“変わること”と“変わらない想い”
👨👦 父として、子として——“本当の家族”になる選択
淳之介を本当に育てる覚悟を問われた茶川。
自分の不安や未熟さと向き合いながら、“家族でいたい”という純粋な想いに突き動かされます。
血縁ではなく、心と時間で築かれた絆が、確かにそこにありました。
👶 命を迎えるという“未来への決意”
ヒロミの妊娠は、三丁目に訪れる新たな希望の象徴。
家族になることの喜びと、不安を乗り越えようとする覚悟が描かれます。
一歩踏み出すことの尊さが、静かに胸に響きます。
👧 自分の足で立つ——六子の小さな旅立ち
少しずつ大人になっていく六子の姿も見逃せません。
鈴木家の一員として、社会の中で居場所を見つけていく過程は、
“育てる”と“育つ”が交差するもう一つの家族の物語です。
🗼 東京タワーと共に時代は進む
完成した東京タワーが夜空にそびえるラストシーン。
それは昭和という時代の成長と、庶民の希望を象徴するもの。
技術は進んでも、人の温もりは変わらない──そんなメッセージが感じられます。
📝 管理人の考察まとめ
『ALWAYS 続・三丁目の夕日』は、前作で描かれた世界の“その先”を、丁寧に紡いだ傑作。
家族の形、人生の転機、不安と希望が交錯する中で、
人と人との変わらない想いが浮き彫りになります。
昭和の風景に乗せて、“今をどう生きるか”を問いかけてくる作品でした。
まとめ・おすすめ度
『ALWAYS 続・三丁目の夕日』は、
“あの頃を生きた人々の続き”を丁寧に描いた、愛に満ちた続編です。
家族とは? 絆とは? 変わる時代の中で変わらない大切なものが胸に沁みます。
涙のあとには、きっと温かい笑顔がこぼれるはず。
補足情報:2007年公開の本作は、前作に続き日本アカデミー賞で主要部門を受賞。
VFXによる昭和の再現にさらなる磨きがかかり、“記憶と感情”を映像で描くという試みに成功しました。
シリーズを通しての鑑賞は、三丁目の住人たちとより深く繋がれる体験になります。
- おすすめ度:★★★★★(5 / 5)
- こんな人におすすめ:
- 心がじんわり温まる映画が観たい人
- 前作で泣いた人、その続きを見届けたい人
- 親子や夫婦、“家族”という言葉に敏感な人
- 忙しい毎日に少しだけ立ち止まりたい人
- 昭和レトロとヒューマンドラマが好きな人
「時代は変わっても、人の温かさは変わらない。」
映画を観たあと、きっと誰かに会いたくなる。
『ALWAYS 続・三丁目の夕日』は、“人生のそばに置いておきたい”と思える一本です。
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